エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 会社ってなんだろう。 2022年5月22日

2022年5月22日

掛茶料理むとうは株式会社武藤という企業が運営している。というと、なんだか居心地が悪いな。事実ではあるけれど、実態はいわゆる昔からあるような飲食店。従業員も全員家族だしね。自営業と言ってもなんら違和感がない。法人化したほうがなにかと都合が良いからそうしているだけだ。そんな会社は世の中にたくさんあるよね。

会社ってなんのためにあるんだろうね。

これについては、企業の数だけ理念というものがあって、それに従って活動しているはずだ。理念に共感した人が働いている、働くにあたって理念に従っている。建前はそのはずなんだ。けれども、現実には違和感を抱いている人も少なくないらしい。理念と実情がズレているとかね。

一般家庭に比べると、中小企業は営業電話が多い。大企業は逆になさそうだな。営業電話でどうにかなるわけないだろうし、大企業の需要に応えられるほどのサービスがあるところは電話営業をしていないところが多いようなイメージだね。実際はどうなのか知らないんだけどさ。

営業電話には、けっこう迷惑なものが多い。ホントはちゃんとしたビジネスをしているところもあるんだよ。けれど、それが他の迷惑電話に埋もれている感じがあるな。いやね。わかっちゃうんだよ。キレイゴトのように見せかけている搾取型ビジネスがさ。あと、搾取するとまで言わなくても、売上を立てたいという本音を別の理由で隠そうとしているのがもわかる。

だって、僕自身が前職でテレマーケティングのコールセンターを立ち上げた経験があるから。運営も台本も管理業務も基本的なところは知っている。携わったんじゃなくて、完全にイチから立ち上げたから。

電話営業の気持ち悪いところは、電話がかかってくるところじゃないと思う。たしかに迷惑ではある。他のことをしているときに、電話に出てみたら営業だった。言い換えると、売りたい人の都合で自分の時間を強制的に奪われる、ということだからね。そりゃイラッとする。でもさ。そんなことは、仕事中でも食事中でも読書中でも、日常に満ち溢れている。資料を作っている時に部下や上司から声をかけられるとか、配偶者や子供から頼み事をされるとか。

日常にある、時間の搾取が電話営業と違っているところは二つかな。関係性とタイミング。当たり前っちゃ当たり前。お互いの関係性が深くて、信頼とか愛情とか、そういったものがあるから搾取されることに嫌悪感を抱きにくい。無くはないけれど、赤の他人とはまったく違うよね。それから、タイミングは無意識に見計らっているところがあるよね。空間を共有しているから、見える。相手が何をしているのか、集中しているのか、それを遮っても良いのか。これらを察知して、相応しいタイミングかどうかを見極めてから声をかけるわけだ。

もう一つ、電話営業の違和感がある。それはね。嘘だ。これは、電話営業をしている会社に顕著なだけで、電話営業だからではないかもしれない。

嘘というと、少し言葉が強いかな。言っていることと本音が違うのが気持ち悪いんだ。嘘というより、正直さがない。御社のためになるとか、そういう事を言う。だけど、やっていることは物売りであり、ケースによっては搾取ということもある。中には、本気で嘘を言う人もいるんだけどね。存在しない虚偽の団体をあたかも公式のように装ったり、利用中サービスの関連企業のようなフリをしてきたり。これはもう詐欺で犯罪なので、この際除外。

ぼくが勝手に思うだけだけれど、正直に言ったら良いと思うんだ。少なくとも、ぼくはその方が聞く耳を持つ。こういう商品を御社に買っていただきたいと思っています。紹介をさせてください。メリットはこうで言う部分です。くらいにはっきりして欲しいなと。最初はそこからだと思うんだよ。

実はこれが、会社の抱えるジレンマ何じゃないかと思うんだ。電話営業ほどではなくても、各企業の中で理念と実態の差が起きている。それが、ビジネスマンのストレスを高めているんじゃないかとね。

今日も読んでくれてありがとうございます。いろんなところで、建前と本音が使い分けられる。大義名分とかキレイゴトは、社会的には必要だと思う。じゃないと、社会が回っていかない。けれど、そのバランスが崩れると気持ちが悪いんだよなあ。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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