「会員制サービスをやりたいです。」といい出してからかれこれ7年。「やる」と決意してから数えても3年が経ってしまった。それがどういうわけか、「やっちゃえ」ってなってからスタート地点に立つまでは2ヶ月半です。
僕の人生の中では、実はこういうことが多いのかもしれないと最近になって気がついたんです。え?今更?という声も自分を俯瞰してみている僕の声も聞こえるのだけれど。
だいたいのことは、「えーい、やってしまえ」という『勢い』が必要で、その勢いが続いているうちに準備を済ませてしまわないと、なんだかグズグズしてしまう。僕にとってのモチベーションはそういうものなのだろうか。
そんなこんなで、準備不足の中で始めてしまったのだけれど。少々無茶なことをやっているのかもしれないという自覚もある。商売なんだから、きちんと収支をあわせなくちゃいけない。それはわかっているとしても、初めてのことだから確信があるわけじゃない。
緑茶をメニュー化したときもそうだけど、理念が先行している取り組みだから、というのが不安の主な理由なんだと思います。
どうもね。理念というか思いが強くなると、現実とのバランスが悪くなるような気がするのです。現実に即した課題解決みたいな取り組みは、逆に思いとのバランスが悪くなる。違うところは、課題可決なら実績への反映が少し先まで読み通せるかってところなのかなあ。
とにかく、理想を追いかけすぎて足元が疎かになっているんじゃないかという、ある種の恐怖みたいなものがあるんだよね。ころんで潰れてしまったら、理想の実現が遠のくから。まあ、転んだら起き上がればよいだけのことなんだろうけど。
会員制サービスでやりたいことは、「楽しみをもっと身近に」「食べるのが好きな人ともっと繋がりたい」ということです。ちょっとカッコつけたかな。
食べる人が作る人にわがままが言えて、作る人がチャレンジした料理を食べてもらう。主体的な思いの相互交流みたいなことが出来たら、食事そのものがもっと楽しくなるんじゃないかな。
そんなことを形にしたいんですよね。
スタートしてしまった後の持久力は大事だけれど、スタートするときにはいくらかのはずみが必要なんだろうね。