エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 東海道シンポジウム掛川日坂宿大会 2021年4月22日

東海道53次は安藤広重の浮世絵が有名ですが、実は東海道57次って知ってました?
日本橋から京都までで五十三次(1601年設置)、そこから大阪京橋まで伸ばして(1619年設置)五十七次。安藤広重さんの浮世絵が有名なせいで五十三次のが有名になっちゃったけど、五十七次の時代のほうがずっと長いんだってさ。ちなみに安藤広重と歌川広重は同一人物ね。他にも富嶽三十六景とかあるから、有名人だ。有名人の出版物の影響ってスゴイよ。現代日本人の大半が勘違いしているし、ぼくだって何年か前に知る機会があったから知っているだけだ。

東海道が実は五十七次だということを知ったのは「東海道シンポジウム」というイベント。そのイベントだって友達に誘われなかったら知らないままだ。ぼくを誘ってくれたのは、静岡市の丸子宿にある「丁子屋」というとろろ飯のお店の柴山くん。静岡県民だったら一度は聞いたことがあるような有名店なんだよね。広重の浮世絵「東海道五十三次」の丸子宿の絵は、丁子屋を描いたものなんだから歴史がスゴイよね。その絵の中にとろろ飯を提供する女性が描かれているんだけど、「これ僕の何代か前のおばあちゃん」と言ったのはその柴山くん。ひゃあ、普通の人には言えないセリフだよね。

今気がついたんだけど、丁子屋って予測変換の一番最初に出てくるんだね。

さて、東海道シンポジウムというのは「NPO法人東海道宿駅会議」という団体が主催している。年に一度の開催で、前回の藤枝宿が32回めだ。昨年はコロナウィルス感染症の影響で開催できなかったけど、今年は第33回目が掛川市で開催される。
滋賀県の土山宿の青年たちが「東海道や宿場町を通して自分たちのまちをもっと良く知ろう」「宿駅同士でつながってまちを盛り上げよう」という思いで立ち上げたんだって。その時の青年の一人が昨年までの理事長。「派手なことでなくても良い。しっかり地道に続けることだ。」そうやって30年以上も続けてこられたというのだから頭が下がります。

いろんな先輩方や友達の思いを受けて、掛川日坂宿合同開催で東海道シンポジウムをやりますよ。なんでぼくが関わっているのかって?柴山くんに誘われたのをきっかけに、東海道宿駅会議の会員になったんだよね。ぼく。だって、東海道の宿駅から見たまちづくりって、なんか素敵じゃないですか。で、掛川市内で唯一の会員だったりもするんだ。
シンポジウムって基本的に地元でセッティングして、他の宿駅からお迎えするんだけど。「ひとり」って無茶ですよ。

あちこちの知り合いや友達に声を掛けまくって、お願いして、なんとか実行委員会が立ち上がるところまで来ました。いやもう、周りの皆さんのほうがスゴイ勢いで進めようとしてくれてます。ホントに感謝です。

2021年10月16日~17日。東海道シンポジウムin掛川日坂宿大会
会員だけじゃなくて、市民も気軽に参加出来るようにしたいな。シンポジウムをきっかけにまちづくりに興味を持ってくれる人が増えたら素敵です。
ちなみに、基調講演は小和田哲男先生にお願いしています。お楽しみに。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

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