エッセイみたいなもの

今日のエッセイ たべものラジオ「胡椒」始まるよ。 2021年8月2日

「たべものラジオ」というポッドキャストを配信し始めました。けっこうマニアックな内容だから、聞いていてどのくらいの人たちが面白がってくれるのかわからないけれど、ぼくらは勝手に楽しんでるから良いか。
知っているつもりでいて、意外と知らなかったことがたくさんあるんだよ。ぼくが勉強不足だったと言われたらそれまでかも知れないけどさ。これが知れば知るほど面白くてね。単純に周りの人に話して喜んでた。「飲み会のネタ」くらいのもんだ。はい、うんちくおじさんです。

現時点で公開されているのは、試しに録音してみたポンズの話、味噌汁の成り立ちとスゲーって話、かな。あと、食文化に影響を与えた人物シリーズとして単発ものの平賀源内か。昨日も書いたことだけど、食文化や食品やらの「食べ物に関するあれこれ」を通して、人間とはなんぞやということが見えてくると面白いかなと思っていてね。あと、ついでに料理を作るのに役に立つ情報も。とりあえず、味噌汁のシリーズを聞いてもらうだけでも「健康」だったり、「簡単料理」だったりについては分かってもらえるんじゃないかな。

次は、「胡椒」を取り上げるよ。胡椒というスパイスが、世界史を動かしてしまうという壮大なストーリー。学生の頃ね。世界史の授業で聞いたときから疑問だったんだけど「胡椒が金と同等の価値があったってどういうこと?」てのがあってさ。へぇ、そんなもんか。と流しても良かったんだけど、よくよく考えたら意味がわからない。メチャクチャ不思議じゃない?だって、スーパーに行ったら数百円で手に入るじゃん。確かに中世ヨーロッパでは手に入りにくい環境だったかも知れないけど、だからと言ってよほどのことがない限りは金と交換しないんじゃないかな。現代に換算すると、1gで7,000円くらい。小瓶に4gだとすると28,000円だもんね。そんなにまでして欲しい?諦めて他のものを買うよね、ぼくだったら。どう?

現代人であるぼくらの感覚では全く意味がわからない。なんだけど、その時代のその地域では「常識」だったということなんだけどね。これを理解しようと思ったら、膨大な勉強をするはめになっちゃって。だけど、メチャクチャ面白かった。なるべく噛み砕いて話していくつもりだけれど、一部は世界史の知識が必要になっちゃうかも。興味ある人はグーグルマップを開きながら聞いてもらえると面白いかもよ。
胡椒の話なんだけど、このスパイスのせいで国同士の覇権争いに発展していって、果ては戦いまで引き起こす。コロンブスなんてパトロンである女王様に対して詐欺まがいのことをするしね。食糧事情もがらりと変わっていくのは直接胡椒のおかげではないのだけれど、そのきっかけを作るのは胡椒という存在が欠かせない。現代人にとってはムチャクチャな話なんだよね。

ちなみに、そんなことって現代であり得るのか?と考えると、なかなか思いつかないんだよね。世界史を大きく動かしてしまうような「たべもの」ってさ。あるのかなあ。

たべものラジオでは、食材、調味料、調理器具といったピンポイントの「モノ」シリーズ、料理や食文化といった「文化」シリーズ、モノや文化に影響を与えた「人物」シリーズを取り上げていこうと思っています。そこから何かの学びにつなげるもよし。うんちくおじさんの仲間入りをするもよし。単純に楽しんでくれるも良し。好きなように聞いてもらえたらそれで嬉しいから。よかったら聞いてくださいな。

今日も読んでくれてありがとうございます。うんちくおじさんとしては、喋りたいのだけれど飲み会でのネタが少し減っちゃったんだよね。ラジオのネタはセーブしなくちゃね。
https://open.spotify.com/show/7AmQCn7KKZ9rIYIJdG6GI0

  • この記事を書いた人

武藤太郎

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