エッセイみたいなもの

今日のエッセイ バンドのようなサッカーのようなチーム論 2021年12月22日

2021年12月22日

何度か組織論っぽいことを書いている。どんなチームだったら仕事が楽しいかなって。効率が良いことも大切だし、正確性が高いことも大切。だけど、自由で楽しいっていうことをもっと大切にしたいと思っているんだ。

世の中には、様々な組織のカタチがある。いろんな企業もあれば、歴史上の国家も組織だし、オーケストラだって一つの組織だ。ぼくにはイチから組み立てることは難しいから、概念だけでもどこかを参考にできないかと思っている。参考にしようという気もなくて、なんとなくぼんやりとイメージしていることがある。

サッカーチームみたいな組織。
つまりチーム。これ、前にも書いたかな。

バンドっぽいイメージもあるかな。メンバーそれぞれが違う楽器を奏でているのに、そしてジャムセッションのように自由に解釈して発散しているのに、ちゃんと楽曲としてまとまっていく。そして、ガシャーンとか見合った時に気持ちがいい。そういうチームって良いなと。

同時に演奏できる楽器の数には制約があるし、演奏技術もそれぞれだ。だから、お互いに代替不可能のように見えるけれど、お互いに補完し合いながら楽曲を形作る。
厨房の中だけじゃなくて、セールスもWEBマーケも接客も庭師も、みんなバラバラなんだけれど、ちゃんと楽曲をまとめることに繋がっていく。っていう感じになっていると素敵だな。

ここで大切なのは、同じ曲を演奏するということ。コード進行とか楽曲の展開とか、みんなが同じ曲だと把握していて、その上で息を合わせる。

息を合わせるって、とても難しい。これはビジネス組織でも同じだし、スポーツでも同じ。
個々の技量がちゃんと一定レベルを越えていないといけない。

個人にとって難しいプレイをしているときは、周囲に気を配っている余裕がない。そのワンプレイに集中しすぎちゃうからね。かと言って、息を合わせることに集中していて技術が疎かになっても成立しない。極めてバランスが大事なのだ。

このバランスが整っているときこそ、それぞれの自由が発揮される。自由な発想で、楽譜にない演奏を楽しめるし、周りもそれを感じ取りながら合わせていける。アンサンブルの楽しみが最大化する。

このバンドのイメージに、サッカーの流動性を重ね合わせたのがぼくの理想とする組織。ディフェンダーが攻撃参加した時に、チームメイトがその穴を補完していく。11人のうち、守備が9で攻撃も9とか。時間帯によって多能工化しているのが理想。
多能工は有名だけど、いずれどこかで書き出そうかな。

今日も読んでくれてありがとうございます。細かいとこは、あんまり詰めていないのだけれど、こういうイメージで一緒に仕事をしていけたら、職場が楽しくなるだろうなと思っているよ。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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