エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 個人的な「理想のチーム」を考えてみた。 2021年12月23日

2021年12月23日

昨日も書いたけれど、組織論ついでに具体的なことを妄想してみようかな。書きながら考えていこう。

まず、厨房の料理人チーム。
献立はみんなで考えたい。互いの力量を把握していることが大切だし、技量も一定レベル以上でないとむずかしいのかもしれないけど。一組のお客様に対して情報を集めて、全体の構成と方向性をどうするかを話し合う。フォーマットが出来たら、そこに料理をはめ込んでいく。担当している持ち場の人が提案していくと良いよね。その方向性だったらこんなのはどうですか?って。それに対して他の人から意見が出てくるという感じ。親方は、それらをまとめる役。

接客チーム。
これまた、方針をすり合わせるところはみんなで話し合って共通認識が作れると良いね。そういう意味では、厨房もホールも一緒にミーティングするのが良いか。これまた方針に沿って、どの部屋にお客様をご案内するかだったり、生花などの装飾をどのようにあつらえるかを提案していく。
出来れば、当日の動きなんかもお客様に合わせてカスタマイズしていけると良いよね。

書き出してみたけれど、事前のミーティングがメチャクチャ大変そうだ。これ、何度も繰り返して練度を上げておかないと使い物にならないかもしれない。使いこなせたら、最強クラスに楽しいしクオリティも向上し続ける気がする。それにしても、人数が多かったら収集がつかないのかもしれないけれどね。

心理的安全性と職能に対する信頼が必須だろうね。お互いの意見をフラットに捉えて建設的に話せる環境。じゃないと、ミーティング自体が機能しないだろうし。下手をすると不和を生む原因にもなりかねない。コミュニケーションコストの高いチームづくりだなあ。
いや。コミュニケーションコストをケチるとろくなことがないのは、経験上の直感。だから、やれる方法を考えたいところだ。

ここまでが実現できたとして。
昨日の話で言うところの、バンドでのアンサンブルが成り立つ状況だとして。

お互いに多能工化したいんだよね。料理の仕込みとか盛り付けがピークになるタイミングでは、ホールメンバーが調理補助に入る。逆に、ホールが忙しいタイミングでは料理人もホールやデシャップに補助で入る。掃除とか洗い物とか、そこらあたりもカバーしあう感覚。
電波通信でいうとTDMA方式みたいなイメージかな。って意味不明だよね。

サッカーみたいに、流動的にフォーメーションが変化していくようなイメージね。
ここまで出来るかなあ。段階的にでもやっていきたいよね。

今日も読んでくれてありがとうございます。そうなると、メンバーそれぞれが個性を発揮するための土壌が必要になる。無理しなくても才能を発揮できる場所に適切に配置することがね。これはメチャクチャハードル高いかもしれん。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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