エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 今更昨年の振り返り。 2022年1月14日

2022年1月14日

あっという間に今年も2週間が過ぎた。今更ながらに昨年を振り返ってみる。

昨年もまた、変化の多い年だったよ。
仕事の棚卸し、それだけじゃなくて自分自身の棚卸しをしたことが一番大きかったかな。時間分配のポートフォリオを組み直す必要があった。
感染症の流行がもたらした影響のひとつかもしれない。

昨年一年間の間の来店客数は大幅に落ち込んだ。ま、そりゃそうだよね。営業しちゃダメな期間もあったわけだし。当然ながら、売上はかなり落ち込んだ。
おかげで、そもそも飲食店の存在価値とはなんだ?と考えることになったよ。

時間が出来たから。
未来が見えなくて不安というけれど、よくよく考えたら未来なんか見えていたことなんか一度たりとも無いわけだ。
何をなしたいのか。
どんな世界を見たいのか。
そんなことを真剣に考え直す時間をもらったような気がした。

未来が見えているから、そこに乗っかっていく。
そういうことよりも、描きたい世界をしっかり見つめて、やる。
世界は、自分の思ったようには動かないし、長い時間軸で考えたらぼくらは世界にとっては虫けらも同然。だけれども。それでも生きている証を残したいという欲求がどこかにあってね。
何かしらの役に立ちたいと思っている。

サブスクリプションの会員サービスを立ち上げ、冷凍加工施設を新設した。どちらもまだ発展途上だけどね。今までの仕事の延長上にあって、ちゃんとお客様に喜んでもらえるサービスだと思っているんだよ。
それでも、まだ改良の余地がある。
何のためにぼくら飲食店が存在しているのか。
そこに紐づくストーリーがあるはずだ。

そういう流れでは「たべものラジオ」は、飲食サービスを根幹から考えるコンテンツにもなっているのじゃないかと思う。あまり聞き直すことはしないのだけれど、まだまだ改良の余地があるよなあ。

教育チャンネルでもなく、歴史チャンネルでもなく。
あくまでもエンタメとしての食のプロフィールを知ってもらうこと。
結果として、ぼくらが生きていくこと、食べるということを深く思い直すことにつながるはずだと思っている。ぼくら自身も、学びなおす機会になっているわけだ。

いろいろ整理して見えてきたことがあるよ。
ひとつずつカタチにしていきながら、前に進めていくだけだ。
最近、エンタメ要素が少し少ないのじゃないかと感じてる。これはいかんよ。
楽しく過ごす時間を少しでも世の中に作り出すこと。その手段としての食事場所だったり、コンテンツでありたいわけだから。

今日も読んでくれてありがとうございます。やってみなくちゃわからないことってたくさんあるんだよね。それこそ今更ながらに実感し直しています。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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