エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 会議で頭良さそうに見せる準備...? 2022年6月9日

2022年6月9日

話を聞きながら、すぱっと回答を出すって苦手なんだよなあ。だから、口喧嘩とか言い争いって苦手なんだ。あとになって、いろいろと考えてみると反証がたくさん浮かんできたり、合理的に思考が働くんだけどね。戦闘思考力っていうの?瞬間的な思考が下手なんだ。

いやね。上っ面の応酬は良いのよ。どうってことない。次から次へと出てくるんだ。そういうのは、飛んできたボールをラケットで打ち返し続けるだけ。前後の整合性なんて、1ミリも考えてないから関係ない。無視しちゃえばいいの。

ちゃんと考えて、ちゃんと真剣に本質に辿り着こうと思うと、即応は無理だなと思っている。

こういうことが、短時間でデキる人もいるんだってさ。ホントすごいよ。羨ましい限りだ。

どうするのかって。そりゃしょうがないから、予め思考を巡らせておくんだよ。ちょっとでも疑問に思ったら、自分なりの意見を考えてみる。何でもいいの。朝のニュースでやっているようなことでも、誰かの世間話でも、何でも考えてみる。

疲れそうでしょう。意外と慣れると平気なんだ。結構似たような思考方法をたどることも多いから。反復すればするほど、低負荷で思考が巡るようになるしね。

本気で思考を巡らせる内容があった時は、もっとメチャクチャ考える。ぼくなりの手順があってね。

まずは、情報を集めて整理したら、ロジカルシンキングで徹底的に考える。ロジカルシンキングっていうのは、ある程度は訓練でどうとでもなるからね。それに、手順がテンプレートになっているから、それをなぞればいいだけ。近頃はネット上にテンプレートがいっぱい転がっているからさ。書籍を読み込む必要も減ったよね。精度は、まぁ慣れかな。手と紙と頭を使って考えをまとめていく作業は、よくやる。実は、このエッセイがその作業になっていることもあったりするんだけどね。

ロジカルシンキングで導き出した回答。これは、下準備。ここまでで終わっちゃうと、ワンパターンの思考にしかならないから。思考の飛躍にも繋がらないし、解決のアイデアもありきたりになる。ありきたりっていうのは、つまらないじゃん。それに、この時点のアイデアってあんまり実現しない。実現してもあんまり影響なかったりすることが多いかもしれない。

この時点で、一回忘れる。というのが、いつもやることかな。忘れるっていうとちょっと違うか。バックグラウンドでアプリが立ち上げっぱなしになっているような感覚なんだけど、伝わるかな。たまに、ホントに忘れちゃうこともあるんだけど。まぁ、それは仕方がないことだ。忘れちゃったんだから、その程度のことだし。それに、1年後に急にアイデアが産まれることもあるから。

あとは、何かが勝手に産まれてくるまで放置。いつ回答やアイデアが湧き出てくるかは、自分でもわからない。わからないんだけど、ちょっとだけ早めるコツはある。とにかく、無関係な情報に身を晒すこと。情報っていうとちょっと違うか。身体感覚も含めて、いろんな、それも大小いろいろの刺激を受けることかな。全く文脈の繋がらないジャンルの物事が、アイデアに繋がることがあるのはそういう時が多いかな。

ここで肝になるのは、抽象化。前述したけれど、ニュースや世間話のことを考えるときにも、全部抽象化して考えて具象に落とし込むってことをやっているわけ。これが癖になっていると早まる感覚はあるかな。例えば、ぼーっと笑点の大喜利を見ている時に事業アイデアが浮かんできたりね。ムチャクチャだ。

こういう思考を、なるべく低負荷で複数のラインで走らせておく。興味のあるいくつかのジャンルの問を作って、たくさん走らせておく。何も思い浮かばなかったとしても、一旦はロジカルシンキングで解を求めているから、それで良しってことにしておく。

これがね。いざ、会議や対話をしている時にレスポンスを上げるのに役に立つわけよ。僕の場合は、これが遅いからこそ準備しておくの。もう慣れちゃったからいいけど、慣れるまでは面倒だったかもなあ。というか、改めて文字起こしするとめっちゃめんどくさそうだ。

稀にだけど。当意即妙にアイデアが浮かんでくることもあるんだよ。会議中にね。それも、実はバックグラウンドアプリで思考を潜らせておいたものが開花するだけなんだけど。

今日も読んでくれてありがとうございます。たまには、自分自身のことを言語化するのも良いかもね。思考がトロイなあと思っていたんだよね。しょうがないから、事前準備を頑張っておく。凡人が頑張るってこういうことなんだって割り切っているんだけど。もうちょっと効率の良い方法は無いもんだろうか。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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