今日は「料理を作る」を因数分解してみようと思います。なんのこっちゃと思うよね。美味しい料理を作るために、つまり「料理上手になるためにやること」を、因数分解したら具体的になるんじゃないかと思ってさ。今思いついたことだから、書きながらどこに着地するか想像もつかないけれど、とにかくやってみよう。
まず、ざっくりと「食材」×「レシピ」=「料理」に分けてみる。ま、これはあんまり考えなくていいか。大事なのはここから。それぞれを更に細かく分解していこう。
「レシビ」はつまり「作り方」だから、なんだろう。
「必要な食材や調味料がわかる」「手順を知っている」「それぞれの分量がわかる」「勘所を知っている」「調理技術」といったところかな。出来上がりの味を知っていることも、もしかしたら含まれるかも知れない。知っていたほうがより良いけれど、知らなくても作れるのならこれは「レシピ」の要素には必須でもなさそうだ。
いま、レシピ本を想定していたけれど、そうじゃないケースもいっぱいあるもんね。ということは、「そういう料理が存在することを知っている」が一番大切かも。
次は「食材」いってみようか。
野菜とか魚とかに分けても意味がないなあ。「鮮度」「味の知識」「目利き」「季節(旬)」くらいしか思いつかない。ざっくり言うと「目利き」と「情報知識」か。そりゃそうだよね。あっちとこっちの人参で、美味しいのはどっちだ。ということがわからないと美味しくならない。そもそも、人参の種類だとか旬だとか、向いている調理方法だとか、誰が作った人参が美味しいんだということも含まれちゃうかも。
知識と選別がメチャクチャ大切ってことか。
レシピと食材。後者はとにかく覚えるしかないような気がするよね。本だったり現場で覚える知識もあるし、目利きだってたくさんの食材を味わってみることで分かってくることもある。もう一所懸命に覚えようとするしかないよってことか。
レシピはどうだろう。レシピなんてものがなくても、ぼくらは料理を作ることが出来るよね。ん?レシピを生み出しながら料理していると言い換えてもいいか。じゃあ、レシピがあるということになるのか?ややこしくなってきた。
これは、どっちでも良いんだけど。自分でレシピを生み出すとしても、既存のレシピで料理を作ったことがあるからこそ出来ることだ。いろんな人のいろんなレシピを再現してみて、そのなかから経験学習的に勘所を掴んでいくんだろうね。膨大な体験情報を通して、言語化しにくい部分の共通項や傾向をインプットしていく。こう表現するとなんだかアカデミックで賢そうに聞こえる?
そういえば、レシピの要素って「腕」に起因するものが少ないね。技術のことだけどさ。どちらかというと、知識や情報の部分が多いんじゃない?これだったら、頑張って覚えていけばなんとかなることも多いよね。ま、ぼくらの業界で仕事にするならそれだけじゃダメだけどさ。
今日も読んでくれてありがとうございます。これ、思考と同じだ。と気がついた。食材を「知識」として、レシピを「思考方法」だとすると、ね。ただ知識だけを詰め込んでも役に立たないって言われているのはこのことか。知識の調理方法を練習していないんだもんね。そういうことだ。