エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 東海道シンポジウムin掛川日坂宿大会直前リポート 2021年10月4日

2021年10月4日

久しぶりにまちづくり関連の話です。このブログでも何度か紹介した「第33回東海道シンポジウムin掛川日坂宿大会」。

NPO法人東海道宿駅会議が、1988年の土山宿大会を皮切りに毎年行なってきたシンポジウム。ホントは2020年に掛川開催の予定だったんだけど、新型コロナウィルス感染症に伴って「延期」になった。で、今年。ギリギリまでリアル開催の方向で進めてきたのだけれど、開催1ヶ月前にリモート開催に切り替えることにした。

実は、このシンポジウムの開催運営は他の団体とは少々異なる。いや、イベントとは異なるという方が正確かな。イベントを開催する際は、主催者がいて地域は関係ないのだけれど、今回はNPO法人東海道宿駅会議が主体になるのではなくて、現場が主体になって呼び寄せるというのがメインになる。
というのも、今までの開催とは異なる方式を取っているからだというのも差異を生んでいるかもしれない。

掛川市で東海道シンポジウムを開催するにあたって、いろいろと細かな調整はあった。理事会からの要請も複数のルートがあったからね。ぼくが個人的に依頼を受けたルートと別のルートで市役所に依頼があった。それと知らずに双方が動いこうとしていたところだったから、これはマズイと市役所に連絡をしたところから始まったのだ。まあ、そういう大人の調整はぼくらのところでなんとかなったわけだから大したことはない。むしろ、ここで躓くと本来の趣旨からは外れてしまう。

掛川日坂宿大会は、やりたいことがあったからね。「過去現在未来が繋がっていることを、具現化すること」が一番最初の考えだ。宿場町って聞くと、どうしても過去の話にとらわれがちだからこそ、現在と未来を表現することが重要だと思った。
ぼくが全てを発送したんじゃなくて親友が後押しをしてくれた。「だったら、高校生や中学生の思いを表現する場を作りましょう」って言ってくれてさ。彼が全ての細かいところを仕切ってくれたからこそ今回の形を作ることが出来たので、感謝してもしきれないのだけれど、彼や沢山の協力者の話は後日たっぷりと語らせてもらうことにしよう。

リモート開催のための準備はほとんどが彼らを中心にすすめてもらうことになった。彼らというのは、親友や先輩方や高校生や中学生の全てだ。日坂宿のガイド、掛川宿のガイド。全てが中高生から後期高齢者が融合していて、お互いにリスペクトし合う関係性でリハーサルが進んでいった。もう、このリハーサルで嬉しくって本番よりも前にワクワクしてしまったのだよ。
だってさ。おじいちゃんと孫よりも年齢が離れているくらいの関係なのに、お互いに「いいものを作ろうよ」だったり、「掛川を盛り上げようよ」という「きもち」に共通する仲間になっているのがわかる。もう、理屈じゃなくて直感で感じる。この感じられるということがどれだけ幸せか。凄いよね。目的が一つになると、年齢とか関係ないんだよね。

あれこれと、細かいことで仕事ができればよかったんだろうか。と思うのだけれど、現時点ではシンポジウムにおけるぼくの立ち位置は「みこし」である。調整だったり、モチベーションアップだったり、人と人を繋ぐこと。細かいことは前述の親友が全てやってくれている。賛同してくれる親友たちが動いてくれる。こういう感覚に、年齢など関係ないと感じさせてくれる。
すげーよなあ。みんな。ホント凄い。

今日も読んでくれてありがとうございます。10月16日東海道シンポジウムin掛川日坂宿大会やります。地域の情報発信だけじゃなくて、全部を支えてくれた沢山の仲間たちの思いを感じてもらえたら嬉しいなと思います。https://shinagawa-kanko.or.jp/event/tokaido/
よろしく尾根がします。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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