あっという間に、葉月も本日で最後。
庭の木々に落葉が見られるようになりました。
風流だなぁ、なんて思いつつも、
庭の掃除が大変だぁなんて、現実に引き戻されたりしてます。
昨日は、食い初めのお祝いでのご来店がありました。
食い初め(くいぞめ)や真名初め(まなぞめ)といった言葉を聞いたことがあるでしょうか?
食い初めというのは
赤ちゃんの健やかな成長と、「一生食べ物に困らないようにと」願う日本の伝統的な儀式です。
◆食い初めの歴史
平安時代から続くお祝いで、生後100日目(地域によっては110日目や120日目)に行われます。
生後初めてご飯を食べさせるお祝いですが、実際に食べさせるわけではなく、食べる真似をするだけなので、用意する料理は離乳食ではなく儀式用の食事です。
◆お料理
料理の内容は一汁三菜が基本で、
ご飯は赤飯、魚は鯛を使うことが多いですね。
あとはなぜか小石をお膳に乗せます。
これは「歯固め石」といって、「歯が丈夫になりますように」という意味があります。
◆儀式のやり方
まず箸役を決めます。
赤ちゃんの祖父母や、親戚の中の最年長の人にお願いします。長寿にあやかるという意味ですね。
赤ちゃんが男の子なら男性に、女の子なら女性にお願いするのが一般的です。
おじいちゃんおばあちゃんの出番ですね。
<お食い初め>
箸役がひざの上に赤ちゃんを乗せて、食べさせる真似をします。
順番は
ご飯→汁→ご飯→魚→汁
これを、三回繰り返します。
もし、食べられるようであれば、ご飯粒を一粒だけ食べさせてあげると良いみたいです。
<歯固め>
食べさせるまねをしたあと、歯固めをします。
歯固め石に箸を触れてから、その箸を赤ちゃんの歯茎にそっとあてて
「石のように丈夫な歯が生えますように」と祈願します。
このあと、食い初めのお膳を全員でいただきます。
ここまでが、食い初めの一連の流れです。
無事儀式が終わったら、大人たちでお食事を始めてください。
赤ちゃんを囲んでの儀式は、笑顔が絶えない明るいものですね。
昨日のお客様も、儀式の手順はおっかなびっくり。
でも、おじいちゃんが慎重に箸役を務めている姿や
その姿をビデオにおさめるお父さんが
なんとも微笑ましい光景でした。
100日間無事に成長してくれてありがとう
これからも健康で丈夫に育ってね。
お食い初めの際は、むとうへお電話ください。
0537-24-8188