本を読んでますか?読んだほうが良いよ。ホントにさ。ぼくの周りでは、本を読む人と全く読まない人の差が激しいんだよね。
ということで、普段から読書をする人にはどうでも良い話をする。読書の習慣がない人に対する読書のススメである。
よく聞かれるのは、「どんな本を読んだら良いか」だ。知らんわぁそんなの。好きな本を読んだら良いよ。小説でも良いし、哲学書でも良いし、ジャンルは何でも良いのじゃないかな。だいたい、読書の習慣がないのだから、いきなり気張って背伸びしないほうが良い。活字に慣れるところからスタートだ。漫画もよいのだけれど、活字も読まないといつまでも慣れないよ。
あと、○○になる方法99選みたいなテクニック本はオススメしない。どうせあんまり役に立たないから。そういう本が浅い傾向にあるってことも理由の一つだけど、ちゃんとした内容であってもだいたい身にならない。読み取りが浅くなっちゃうから。語彙も増えないし。
エッセイとか純文学とか、ソッチのほうが良いんだけどなあ。この時点で抵抗があるっていうんだもの。一回でいいから「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「羅生門」くらいは読んだら良いのに。
そもそも読書する人を軽んずる人がいるのも事実。意外と実業家でも多いんだよ。机上の空論なんか現実では役に立たないって調子で。事実そういう側面もあるけどね。評論家が実践できるのかよって。だけど、本で学んでどうにかなる程度のことは、学んじゃったほうが良いでしょ。本に書かれているレベルに達するのに、どれだけの時間を費やすつもりなんだい?だ。
良いか悪いか判断する前に、一回ちゃんと勉強しようよ。そこから行動してみて取捨選択したらいいじゃんね。
あとね。色んな人の思考を見ることが出来るのが良いんだよ。マルクスの資本論なんて難解な本を読む必要なんかないんだけどさ。どういうステップでどう捉えていったのかを知るには良いよね。釈迦の真理の言葉でも良いし、老子でも良いし、もう誰でも良いから一般的に名著と呼ばれる本は良いよ。
へぇ、そういう思考パターンがあるのかぁ。
スタンスはこれだ。丸呑みするのはよろしくない。特に時代が違うものは、時代背景が違うのだから。アリストテレスですら「奴隷は人間ではない」と言っているけど、現代に通用しないでしょ。二宮金次郎の報徳をまるごと実践しようとする人がいるのだけど、時代が違うからね。文脈読もうね。
ということだけ意識しておけば良いよ。
そうやって、みんなで本を読んでいって、みんなでダニングクルーガー効果を体感したら良い。結局なんだかわからなくなるから。
ちょっと愚痴を言うとね。「やめない限り失敗だと思っていないから、俺!(この発想が良いでしょ)」とか「この考え方が素晴らしかったからみんなに教えなきゃ。みんな知らないでしょ」って、すっかり良いことのように教えてくれる人がいるんだよ。いやもう、そんな思考は20年以上前に通ったから。ってなるの。
ぼく程度の知識量でも感じることがあるくらいだから、世の中の沢山の人にそう思われているんじゃないだろうか。
今日も読んでくれてありがとうございます。今回はちょっと強い表現が多かったよなあ。不快に思ったらごめんなさい。問題は、読書習慣がない人にこの文章は届かないってことだろう。