エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 得意なことを活かすためにやること。 2021年9月5日

2021年9月5日

誰でも得意なこともあれば、苦手なことってありますよね。得意なことは、努力して後天的に獲得したモノもあるけれど、なんとなく出来ちゃうこともある。人より優れているかどうかじゃなくて、精神的な負荷を感じなくても出来ちゃうってくらいのこと。先天的でも後天的でも、得意なことっていうのはストレスフリーで頑張らなくても出来ちゃうんだよね。

得意なことを仕事に。そんなフレーズを聞くことがある。基本的には大賛成だ。ぼくだって、得意なことだけをやって活躍する場があるならそうしたいし、得意なことが異なる人たちとチームを組んでカバーしあえたらみんな幸せに働けると思っている。
なんだけど。だ。

得意じゃないことも、一定レベル以上に引き上げておくという努力はやっておいたほうが良いとも思っているんだよね。例えば、僕の場合は「同じ作業を繰り返し続ける」とか「計画や規則に従う」とか、そこに関しては悲しいほどに適正がない。だから、ぼくみたいな人間に経費精算とか、会計事務とかやらせると、メチャクチャ時間がかかるし、精度も低い。だからといって、全くやらないかというとそうじゃない。

僕の勝手な概念なんだけどね。体に例えたら良いかな。そうだなあ。とにかく右パンチが強くて、右ストレートならかなり得意。ボクシングだったら良いよね。で、そこばっかりを徹底的に鍛え上げていく。だとしても、きっと勝てないと思うんだよね。ボクシングやったことないのに何で例えたのかわからないけど。
右ストレートを決めるために、左のジャブの能力を引き上げておいたほうが良いって事があるんだと思うんだ。牽制しておきながら、すきを見てバーンみたいな。あと、体幹も鍛えたり足腰を鍛えたりしたほうが良いよね。きっと。

フットワークが得意で、それを武器に戦う選手もいれば、右ストレートを武器に戦う選手もいる。他の部分も強みにはなるのかな。防御がうまいとか。とにかく、強みを最大限に発揮するためには、それ以外の部分も一定レベル以上に引き上げておく必要がある。得意なもの以外の部分が、得意なことを発揮する阻害要因にならないくらいにはね。
そういう感覚で、苦手なものもある程度は克服すると良い。
そして、苦手をある程度克服すると得意のことがもっと出来るようになるということもある。それはよくある。

プロボクサーじゃないんだから、「赤点取らなきゃいいよ」くらいのレベルでも良いんじゃない?得意なことの足を引っ張らなければ。意外とあるんだよ。苦手なことがあるせいで、得意なことの足を引っ張ること。苦手だけど、どうしてもやらなきゃいけないシチュエーションってあるもんね。その時に、落第レベルだとメチャクチャ苦労するでしょ。それこそ、肉体的にも精神的にもリソースを割かなくちゃいけない。そうすると、得意なことをやる気力まで奪われちゃうとか。

出来ることなら、得なやり方で苦手に対処できたら良いよね。
英単語を覚えるのが苦手だったから、ほら繰り返さなくちゃいけないでしょ、あれ。だから、単語の構造とか文法とか語源を組み合わせて、数学的に理解したんだよ。そういう構造理解は得意だから。学生時代の英語のテストはこれでギリギリクリアした感じね。今でもスペルはよく間違えるのはこのせいだろうなあ。あとは、強制的に繰り返さなくちゃいけない環境にするとか?英語圏に住んじゃえば、もう英語使わなくちゃ生活困るくらいだもんね。
という感じで、ごまかしてるみたいだけど、とりあえず迷惑かけ無いレベルにはやっておくと良いのでは?という話です。

今日も読んでくれてありがとうございます。まだまだ、苦手はたくさんあるけれど、一通りは困らないレベルになってきたかなあ。って感じられるようになるのに、ずいぶんと時間がかかっちゃった。もっと若いうちに気がついていたら、いろいろやったのかな。どうだろ。自信ないなあ。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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