エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 自分の棚卸し「才能」を探る。 2021年7月25日

2021年7月25日

誰しも、個人個人の「特性的なスキル」というのがあるんじゃないかと感じています。属性的とも言えるのかな。なんだか理由はわからないけれど、とにかく出来てしまうことだったり続けられることってあるよね。そういうのが、生まれ持った才能という言葉になるのだろうけど。

似たようなことはしばらく前にも書いたので、どうやってそれを自分で把握するのかということを考えてみることにする。やり方なんて全くわからないのだけど、自己認識することはその能力をちゃんと使うためには必要なことだと思うからね。

まず、無意識にやってしまうことや、興味を引かれることはなんだろう。
「そもそも」と言う言葉をよく使う。その延長上で「本分に立ち返る」とか「由来を知る」とかいったことが好きだ。それがどうしてかはわからないのだけど、例えば「言葉の由来」を知って、その組み合わせで別の言葉が生成されている事実を知るとワクワクしてしまう。その連続性や組み立ての中に、「美しい」と感じるものを発見すると嬉しくなる。
これはどういうことを示唆しているのだろうか。「構造理解」が好きなのかな。数学の授業の中で、論理的にスッキリした解き方を知った時。例えば、一所懸命にたくさん計算していたら、先生に「こう考えるとカンタンになる」みたいな、視点の切り替えを教えてもらった時に「してやられた感」とともに「感動」を覚えるのね。そういうのが好きだ。ただ、数学よりも言葉や心情などの「感性」に近い部分で出現したときのほうが、より心が動かされるかも知れない。

次に、仕事をしていてイラッとすることを考えてみる。
業務の運用の部分で、「わかるけど、それは今じゃない」という発言は多いかな。特に、自分の正当性を示すことに時間や労力を割いているのを見ると、反射的に不快な気持ちになる。それよりも、今来店されているお客様に喜んでもらう行動が優先なのだから。本質主義的なところはここでも発揮されているのかも知れないよね。このチームは何のために動いているか、プロジェクトの主旨はなにか。を常に想定していて、そこから大きく外れると機嫌が悪くなると言う感じ。

最後に、周りの人に聞いてみることにする。
子供の頃から、よくしゃべるみたいだ。確かに、今でもよくしゃべる。話すということは好きだという自覚が今ならあるけれど、自分ではそれは後天的なものだと思っていた。前職まで営業や販売の仕事ばっかりしていたから、その中で培ってきたスキルがあって、得意になったから話すようになったのだと思っていた。だけど家族に聞くと、幼児の頃から既にその傾向があったらしい。これは無自覚だった。これは、先天的な性質なのかも知れない。
もう一つ、思考を切り分けているというこを言われた。説明が難しいのだけど、スポーツで言えばプレー中の瞬間瞬間に訪れる判断と、ミーティングなどで思考を巡らせている時で、別人格のように切り分けているらしい。後者は監督目線に近いのかな。ここはぼんやりしているから、もう少し時間をかけて掘り下げみたいところだなあ。
そうそう、この前お酒の席で言われたのが「もっとメチャクチャロジカルなのかと思ってた。けっこう感情とか情緒とかを大事にするんだね」というセリフ。理系的なロジカルシンキングをしたがるくせに、好きな分野が文系みたいなことかな。変な感じ。だけど、ぼく自身はしっくりきた。

なんだろう。全然整理された感がない。どういうことだ?ちょっと整理してみよう。まず、構造理解は特徴のひとつだろう。そもそも論大好き。あとうんちくも。これは良いとして、優先順位とかプロセスの効率とかはどういうことになるのだろう。効率主義なのかな。いまいち実感がないんだよね。スッキリした解法ではなくて複雑なものでも「美しい」と感じることがあるからね。もう少し考察が必要かもしれない。
よく喋るのは、もう完全に自覚がある。打合せなんかでは気をつけていないと喋りすぎてしまうので、逆に聞くということを練習してきたくらいだ。

そろそろ長くなってきたのでこの辺りで止めるけど、全然まとまらないな。自分の棚卸し作業というのは思っていたよりも難しい。特に客観的にはね。とりあえずここまでのところで分かったことは「だから講師やコンサルを頼まれることが多いのか」という納得感だ。「構造理解」と「話す」の部分だね。

今日も読んでくれてありがとうございます。ぼく個人の棚卸し内容だから、特に役に立つ情報ではないけれど、みなさんもやってみると良いと思います。想像しているよりずっと面倒で難しいからさ。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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