エッセイみたいなもの

今日のエッセイ 講話依頼「食から見たまちづくり」 2021年4月23日

2021年4月23日

時々、講演の依頼をいただきます。大人向けの講演で「まちづくり」や「飲食店ビジネス」「料理屋の営業」なんかを話すこともあるんだけどね。一番多いのは中高生向けかな。来月は掛川東中学校で30分程度の講話です。テーマは「食から見たまちづくり」

いやあ、広いテーマだよね。前にここに書いた「緑茶で乾杯条例」も一つの事例だし、6次化事業や健康食品開発も繋がるところだし。過去にも何度か同じテーマで講話をしたけれど、ここらで一度整理し直したほうが良さそうだと思う。

「食」とか「歴史」とか「IT」「文化」という切り口で、各方面のプロフェッショナルに依頼が来るんだけど。違う角度の切り口を整理してみようと思います。ということで、「会社」に置き換えて考えてみます。

プロダクト部門。商品の製造ですね。商品の企画、生産工程、生産効率、コスト、ロス。モノを作る上で起こる課題を捉える視点ね。どんな商品を作ろうとするのかという企画。それを作る時に、なるべく低コストで効率よくして、廃棄を減らすようなことを考えないとね。
設備部門。製品生産や管理や物流に関わる設備を検討します。農地や農機具、漁業なら船とか、それに貯蔵庫や物流のトラックとかになるのかな。
営業部門。どうやって売るか、ですね。どんな商品を誰に届けるのか、市場の状況はどうなっているのか、どうすれば最も利益が高くなるのか、そんなことを考えます。で、実際に販売する。
広告部門。認知を広める作業ですね。まちづくりにおいては営業部門と一緒に講話してもいいかも。
人事部門。誰を取り込んで配置するかです。1次~3次産業の既存のプレイヤー、協業する相手の選定は採用試験みたいなもんか。育成なんかはどうしたもんか。
他にも会計とか総務とかいろいろあるけど、煩雑になるからこのあたりにしておきましょう。

で、これらを個人の力と組織というか仕組みの力の両面から見ていくということで良いんだよね。けっこうたくさんあるぞ。大丈夫かおれ。とか言っていられないので先へ進もう。

あ、もうひとつあった。業界全体で見るってことは、細分化しなくちゃ。生産→販売→それを使って生産→また販売みたいな流れもあるよね。だけど、同時にまち全体見る。マクロ視点とミクロ視点を同時に持つってことか。これは相当スキルが要るぞ。この部分は中学生に伝わるんだろうか。かえって混乱を招くだけのような気もする。しかも持ち時間は30分。

これは、一度図解してレポートに書き起こさないとなあ。
そこから要点だけを抽出して話すのはなかなかの難易度だよ。ひとつふたつは事例を伝えたいところでもあるしね。なかなかの大仕事のような気がしてきた。

頼まれごとは試されごと。頼まれたからには一所懸命やりますよ。

  • この記事を書いた人

武藤太郎

掛茶料理むとう2代目 ・代表取締役・会席料理人 資格:日本料理、専門調理師・調理技能士・ ふぐ処理者・調理師 食文化キュレーター・武藤家長男

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