こんにちは!拓郎です!
先日の火曜日は、お店をお休みさせていただき
磐田市にあるとある小学校へ
「味覚の授業」を行いに行ってきました!
料理長である父(武藤一夫)が「ふじのくに食の都仕事人」に
認定されたことから今回、
磐田市の「レストランハーモニー」の足立久幸さん、
「懐石料理いっ木」の一木俊哉さんと
”味覚の授業”の特別授業を開催してきました。
本当は10月末に開催する予定だったのですが
まさかの台風で延期。
そして今週火曜日に開催できました!
(足立さんは都合が合わず無念の欠席・・・)
前半は料理人への質問大会!
左が当店料理長の武藤一夫、右が懐石料理いっ木の一木俊哉さん。
「食材について」や「料理について」、「料理人として」
食材選びで気をつけていることはなんですか?、
料理のレパートリーはどのくらいですか?から
料理人のやりがいはなんですか?なんて深い質問までありました。
味覚の授業ってなにするの?
簡単にいうと、基本的な味覚である
塩味・酸味・苦味・甘み・旨味
の5味それぞれの感じ方を
よりはっきりと知ってもらおうという授業です。
それぞれが混ざって美味しい料理になるということなんですよね。
ちなみに、”辛味”は "味" ではありません。
痛覚で感じる味なので、正確には ”痛み”です。
何がわかるの?
小学生に、塩、酢、苦いチョコ、砂糖、ダシを味見してもらいました。
実は味覚って大人よりも子供の方が敏感なんですよね。
今回は5年生の子供たちでした。
塩を舐めてもらいながら、
『しょっぱいものって何がある?』
と聞くと、
『漬物!』『味噌!』『醤油!』
『汗!』
汗って・・・
確かにしょっぱいけども。笑
次に酸味のお酢。
『みかん!』『すだち!』『ゆず!』
『レモン』『梅干し!』『キウイ!』
『かぼす!』
かぼすって・・・
小学生がそう来るとは思わなかったよ!
苦味。
『ゴーヤ』『コーヒー』
『お茶!』
お茶って苦いに入るんだね・・
熱いお湯で淹れたのかな・・・
渋みはあっついお湯でお茶淹れると出るので、
授業の後半に丁寧に淹れたお茶を飲んでもらいました。
『このお茶美味しい!』
お茶はちゃんと淹れれば美味しいものなんですよ。
こうすると美味しいよ〜っていう淹れ方をみんなに見せたら
食い入るように静かに聴いてくれました。
きっと家に帰って実践してくれることでしょう。笑
そして甘み。
数え切れないほどの甘い食べ物が挙がってきました。笑
最後に出汁(ダシ)。
まずは昆布と鰹節だけで飲んでもらいました。
『いい香り〜!』と言っていた子どもたちでしたが実際飲んで見ると、
『美味しい〜!』といって飲みきったのは半分ちょっと。
そう、塩味を入れていないので ”うまみ”がわからないと
美味しく感じません。
わかっていても何か物足りない・・。
そこで、「1〜2滴の醤油」をカップに追加。
全員『おいしい〜!!!!!』
って。
さらに、
『鼻をつまんで飲んでごらん』
と言って飲んでもらうと、なんか不思議な顔。
そうなんです。
人間って想像以上に ”香り”による美味しさを感じているんですよね。
だから鼻を摘むと 旨味は感じても ”美味しい”とは思えない。
料理人はいろんなことに気を使いながら ”美味しさ”を造っているのです。
旨味を感じられる人口は、世界平均で3割りに対し、
日本は6割りを超えるほど "旨味”には敏感です。
このうまみ文化は和食の基本でもあるので、ぜひわかる人になって
より広い美味しい食事の世界を知って貰えればと思います。
懐かしい家庭科実習室で授業前準備。笑